序章 ③

クラッド 「こんなふうになっていて、24隔に接する道は事件のせいで封鎖されている。 だから中に入ることはできないが、近くまで行けば記憶の手がかりがつかめるかもしれないから、まずは15隔に降りてみる予定だ。」
 
降りると言っても地下に行くわけではない。
3、8、13、18、23、28隔を中心としてそのサークルは部と呼ばれ、1から6部まで存在する。
1部方面には重要機関があり権力家が集中し、反対に6部方面は実験場の立ち並ぶのスラム街のようになっている。
当然、数が大きい部の方が治安が悪い。
そのため降りるという表現が一般的に使われるようになったのだった。
 
クラッド 「2人ともそれでいいな? それじゃ準備とその後の休息を考えて、出発は明後日にするからさっさと準備しろよ。」
 
クリム 「はいはい、じゃぁ僕たちは準備をしないといけないから、モンスさんは少し休んでてもらえる? まだ疲れてるだろうしね。」
 
モンス 「いえ、そんな… 何かお手伝い出来ることがあれば手伝わせていただけないですか…?」
 
クラッド 「手伝いっていってもなぁー… 引け目を感じてるんだろうが、元々物なんて最低限の物しかないから別にいいぞ、休んでて。 あ、それとこれから一緒に行動すんのに堅苦しいの嫌いだから、敬語は無し、名前は呼び捨てでな?」
 
クリム 「うん、僕もそうしてもらえると嬉しいかな? そのほうが親しい友達や家族みたいで接しやすいからさ。」
 
モンス 「は…うん…、わかった…、じゃあお言葉に甘えて休んでるね。」
 
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序章 ③ への1件のフィードバック

  1. Blick より:

    短いのはまぁ地図をはさんだからということでw地図をはさまなければ一つにしても良かったので。

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